《堕落天使》『天使の涙』は王家卫が制作した1995年の作品。
天使1号(黎明)は殺し屋です。一切の仕事は天使2号(李嘉欣)が彼に替わって手配しています。彼らは長きにわたって協力しあっています。天使3号(金城武)は5歳の時からパイナップル缶を食べ続けて喋ることができなくなりました。彼は無理やりさまざまなものを売り込んでお金を儲けています。ある夜、彼は天使4号(杨采妮)と出会い、彼女に恋をします。天使1号は次第に天使2号に対する愛を感じて,しかし、彼は天使5号(莫文蔚)と出会い、愛し合います。天使1号はもう殺し屋を辞めることにしますが最後の仕事に失敗して射殺されます。天使3号は父の映像をとっていましたが、父は世を去り、繰り返しその映像を見ます。殴られて傷だらけになった天使3号は一人スパゲティを食べる天使2号と出会い、彼女をバイクで送ります。
全く喋ることのない金城武の演技が非常にコミカルです。金城武は、よくエキセントリックともいえるような性質のキャラクターを演じていますが、非常に魅力があります。
沈黙と饒舌の対比は各所で用いられています。天使1号(黎明)が人を殺した後、バスの中で延々喋りかけられる場面もあります。
また、謎の金髪の女である天使5号(莫文蔚)が非常に引き立っています。
天使3号(金城武)が撮った父に関する映像から、映像をとって編集することに関して考えさせられます。
王家卫の映画では、掃除をする場面、食事をしている場面などが描かれます。今回の映画では、天使2号(李嘉欣)が掃除をする場面、食事をしている場面などが印象に残ります。
《堕落天使》(1995■王家卫■黎明、金城武、李嘉欣、杨采妮、莫文蔚■『天使の涙』)