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中国文学映画関連 備忘録

张艺谋《十面埋伏》『LOVERS』

《十面埋伏》『LOVERS』は张艺谋監督による2004年の映画。

唐代末期、朝廷が腐敗して民間に多くの反政府組織が出現した。飞刀门はその中でもとくに巨大であり、棟梁・柳云飞の死後も勢力を拡大していた。奉天县の二人の捕头、刘捕头(刘德华)と金捕头(金城武)は飞刀门を倒すことを画策。刘捕头は牡丹坊で飞刀门の前棟梁の娘と思われる小妹(章子怡)を捕える。そして、金捕头は義侠心溢れる人間を装って小妹を救出する。実は金捕头は飞刀门に探りを入れて一網打尽にすることを画策した。しかし、金捕头と小妹は逃避行の中で惹かれあっていく。最終的に金捕头は飞刀门に捕まる。実は、刘捕头は飞刀门のスパイであり、小妹と刘捕头は惹かれあっていた。最終的に小妹は金捕头を選び、そのこと刘捕头は小妹に重傷を負わせる。そして金捕头と刘捕头は死闘を繰り広げる。

三角関係を描いた映画。

背景として政府と反政府組織の壮大な暗闘が描かれていきますが、物語自体は、三人の男女の関係に収斂していきます。

それぞれの人物たちの本音と建前が様々に入れ替わります。さらに、物語が進んでいくごとに、それぞれの人たちの本当の正体が明らかになり、相互の関係性が変化していきます。その点が非常に面白いです。

また、風景が非常に美しいです。


《十面埋伏》(2004■张艺谋■刘德华、金城武、章子怡■『LOVERS』)
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