忍者ブログ

中国文学映画関連 備忘録

周星驰、李力持《喜剧之王》

《喜剧之王》は周星驰、李力持監督による1999年の映画。

尹天仇(周星驰)は一貫して芝居にひかれていて,臨時の役者をしながら、街の福利会で芝居の指導をしている。しかし、独自の理論を振り回して毎度失敗している。ある時、柳飘飘(张柏芝)などバーで働く女性たちが芝居を学びに来る。その後、尹天仇は柳飘飘に芝居を教えるようになり、柳飘飘は男性から好かれて儲けるようになる。尹天仇は最終的にビッグスター鹃姐(莫文蔚)から見出されて男性の主役に抜擢される。しかし、その抜擢は結局なしになる。その後、尹天仇は覆面刑事(吴孟达)に頼まれて犯罪を暴き、犯人たちを銃撃戦の末倒す。その後、尹天仇は福利会でますます芝居に精を出した。

コメディ映画。

物語の展開はよく考えてみるとよく分からない部分がないわけではないのですが、その点を掘り下げてもそれほど意味はなく、相変わらず面白いです。周星驰の映画の中では、恋愛の部分などが比較的しっかりと普通に描かれている作品といえそうです。

尹天仇が芝居として取り組むのは《雷雨》《精武門》などです。

とくに面白いと思ったのは、周星驰が全く裏社会の人間らしくない若者に対して裏社会の道を教えようとして、結果として青年が酷い仕打ちにあう場面など。


《喜剧之王》(1999■周星驰、李力持■周星驰、莫文蔚、张柏芝、吴孟达、成龙■)
PR