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中国文学映画関連 備忘録

关锦鹏《阮玲玉》『ロアン・リンユィ 阮玲玉』

《阮玲玉》『ロアン・リンユィ 阮玲玉』は关锦鹏監督による1991年の映画。

阮玲玉の人生を再現した映画。阮玲玉は16歲で映画界に足を踏み入れた後、僅か9年の間に29編の映画に出演した。その役柄はほとんど悲劇のヒロインだった。阮玲玉は中国映画界における最初期のアイドルの一人であり、多くの人が彼女を追い求めた。しかし、彼女は、張達民、唐季珊、蔡楚生などの男性の間で揺れ動き、そのことが彼女自身を苦しめた。また、世間から衆目を浴びたことがさらに彼女を追い詰めた。1935年3月8日,阮玲玉は「人言可畏」という文字を山のように綴り、自殺した。
 
阮玲玉自身のストーリーの間に、当時存命だった人たちに対するインタビューや、张曼玉たち現代の人々による阮玲玉に対する述懐、阮玲玉自身が出演した映画の映像が挿入されています。映画ととは何か、ということを考えさせられます。
 
阮玲玉自身が出演した映画の映像は、無声映画です。そのため今改めて見ると興味深いです。音がないからこそ、表情と全身を使って表現することが求められます。
 
非常に静かな映画です。ただ阮玲玉自身が自殺へと追い込まれていく場面などは、彼女の激しい内心を想像させます。
何と言っても目を引くのは张曼玉です。
 
 
《阮玲玉》(1991■关锦鹏■张曼玉、秦汉、梁家辉、吴启华■『ロアン・リンユィ 阮玲玉』)
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