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中国文学映画関連 備忘録

周星馳、李力持《食神》

「食神」と称されるコック史提芬周(周星驰)は、利益だけを追求して傍若無人な振る舞いを繰り返し、事業を拡大。しかし、出資者(吴孟达)に裏切られて、史提芬周はマネージャー・唐牛に「食神」の称号を奪われて破産、落ちぶれます。その後、史提芬周は、街角で働く火鸡(莫文蔚)らに助けられて大ヒット商品「爆浆濑尿牛丸」をつくり、再起。彼は中国で、唐牛の学んだ学校を探します。しかし、唐牛たちは史提芬周を殺そうとして刺客をはなち、火鸡が彼を庇って銃弾に倒れます。その後、提芬周はその「学院」が実際は少林寺の厨房であると知り、一ヶ月そこで学びます。その後、香港に戻り、「食神」を巡る勝負では、火鸡のつくってくれた“黯然销魂饭”で唐牛に対抗。大会の審判・薛家燕が吳孟達の脅迫のため唐牛が勝者だと宣告した時、観音菩薩があらわれて史提芬周が罰を受けている神仙であるという事実を伝えて、その勝利を宣告。その年のクリスマス、史提芬周の前に実は生きていた火鸡があらわれます。しかも整形して、もとの美しさを取り戻していました。

強烈なブラックユーモアに満ちた作品。

苦笑を誘うようなさまざまなネタが詰め込まれています。たとえば、料理のネーミング、史提芬周の人を人とも思わない振る舞い、醜い容姿にさせられている火鸡、少林寺における師匠の男色、少林寺における史提芬周に対する扱い、などなど。


《食神》(1996■周星馳、李力持■周星馳、莫文蔚、谷德昭、薛家燕、吳孟達■)
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