斎藤清明『京大人文研』 評論思想哲学 2017年12月27日 0 『京大人文研』は斎藤清明が多彩なエピソードによって京大人文研の歴史をたどっていくもの。 アンチ東大としての京都シナ学。それを切り開いた狩野直喜・桑原隲蔵・内藤虎次郎(湖南)。東方文化研究所の出発。中国研究の大家・吉川幸次郎。もう一つの源流としてのドイツ文化研究所と旧人文研。 敗戦を迎えて、金銭的に逼迫して政治的にも追い詰められて、やむなく東方文化研究所、ドイツ文化研究所、旧人文研が合流して新人文研が立ち上がるまで。 その仕掛け人の一人、桑原武夫。そして桑原がつれてきた鶴見俊輔。 人文研を支えたアイディア共同研究。その先駆けルソー研究。岩村忍、会田雄次、井上清、飯沼二郎、上山春平、加藤秀俊。 サル研究、ヒマラヤ、アフリカなどへの探検で知られる今西錦司。探検部、近衛ロンド。その弟子たち。人類学。梅棹忠夫。国立民族学博物館。 高橋和巳。敦煌学。中国科学史の研究。 浅田彰などなどに関して。 PR