张清华《文学的减法-论余华》 余華関連の評論 2015年10月15日 0 《文学的减法-论余华》は、北京師範大学の教授・张清華による余華に関する評論です。 《余華研究資料》収録。《南方文坛》2002年第4期に掲載。 「余華は「减法」「簡便」の達人だ」「余華の核心は、歴史であり、哲学ではない」「虚偽でありながらそれは誠実さのあらわれだ」という指摘など。また、その性質は魯迅とも共通しているという指摘もあります。 ●主な論点とそれに対する著者の解答 ・余華が世界的影響を持つようになった理由 ⇒ 余華作品の「人類性」が豊富だから (莫言は「民族性」、余華は「人類性」が豊富。) ・余華の作品の「簡便」さとは何か ⇒ 純詩・神話の原理と相似、具体性の消失が内涵(内在要素?)の拡大と純化に結びついた ⇒ 極端な単純化は意味を超越した位置に達した、それはほぼ無意味に近い位置(禅問答的) ・余華の作風は変化したとされるがそうなのか ⇒ 実は一貫してアレゴリー。重点が変わっただけ。「形式の簡単さ」から「叙事の簡単さ」へ。前者は哲学、後者は歴史と生存を重視。変化後の作品もまた現実主義の小説ではない ・余華と魯迅は共通した要素を持つとはどの点においてか ⇒ 両者とも「减法」をよく理解していた。 ・どうして「簡便」に目を奪われるのか ⇒ 前期作品の複雑さが影響。テキストの背後にいる作者を意識しているがゆえに余計複雑さに目を奪われる。余華の聡明さをあらわす。 ●作品評価 ・《活着》は最も古くて素朴な経験の原型。生きている者のアレゴリー。 ・《许三观卖血记》は、その叙述の物語的寓意、構造タイプにおいて、人生という芝居に対する喜劇的模倣を実現した。とくに評価するべきは、言葉で料理を再現する場面。 ・《鲜血梅花》などは高度な形式化。「内容の形式化」「形式の表面化」という特徴が出現。 ・《虚伪的作品》は虚偽と真実の余華的弁証法 下記が概要。 摘要: 文学历史的存在是按照"加法"的规则来运行的,而文学史的构成--即文学的选择则是按照"减 法"的规则来实现的.从这个角度看,历史上的作家便分成了两类:一类只代表着他们自己,他们慢慢地被历史忽略和遗忘了;而另一类则"代表"了全部文学的成 就,他们被文学史记忆下来,并解释着关于什么是文学的一般规律的问题. PR