竹内好「明治維新と中国革命」 中国関連の本(日) 2017年12月15日 0 「明治維新と中国革命」は竹内好が1967年、専修大学の鳳祭で行った講演筆記。『竹内好セレクションII アジアへの/からのまなざし』収録。 竹内好が明治維新と中国革命をどのようにとらえていたかをまとめたもの。文化大革命、ベトナム戦争の最中であり、文革とは何か、ベトナム戦争とは何か、という問いも含まれています。 竹内好は「中国人からしますと、革命と言うのは自分たちの日常に非常に密着したものである。一日の生活がそのまま革命につながるという考え方である」といいます。そして、それを革命の永続観、革命日常観という言葉であらわしています。 さらに、中国の内発性に目を向けるべきと竹内好は主張します。同時に、外との緊張関係にも目を向けるべきといいます。 明治百年、日中戦争から30年、という節目だと強調。日露戦争はアジアのヨーロッパに対する勝利としてアジアで受け止められたという点を孫文の言葉を引用して説明。 解放戦争方式として、中国共産党の方式、ベトナム戦争におけるベトコンの方式をあげます。民衆を味方につけて、敵の力を自分のものとする、という点をあげています。 PR