竹内好「大川周明のアジア研究」 中国関連の本(日) 2017年12月15日 0 「大川周明のアジア研究」は竹内好が1969年、アジア経済研究所調査研究部でおこなった講演をまとめたもの。 大川周明の研究者としての事績をまとめたもの。 竹内好は基本的には大川周明を学者として高く評価し、体制にこびへつらった人ではない、として擁護しています。とくに論理の一貫性を評価します。しかし、中国への視点がよわかったともいっています。 大川周明は東大では印度哲学専攻として古代インドを学び、その後インドの独立運動を支援。南満州鉄道に入社。イスラム教に関心を示します。一方では、『日本精神研究』などで日本思想をまとめました。北一輝、満川亀太郎らと親交があり、様々な昭和維新に関与。東京裁判ではA級戦犯として出廷。しかし精神障害とみなされて免訴。晩年はイスラム研究に取り組みました。 PR