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中国文学映画関連 備忘録

张婉婷《宋家皇朝》『宋家の三姉妹』

《宋家皇朝》『宋家の三姉妹』は张婉婷が制作した1997年の映画。

中国近代史の中で大きな役割を果たした宋家の三姉妹を中心にして、中国の歴史を描いています。宋霭龄(杨紫琼)は 宋家の長女であり、富豪・孔祥熙に嫁ぎます(金を愛する)。宋庆龄(张曼玉)は宋家の次女であり、孙文に嫁ぎます(国を愛する)。宋美龄(邬君梅)は宋家の三女であり、蒋介石に嫁ぎます(権力を愛する)。
中国の近代史を扱うとなると、一本の映画にまとめるのは非常に困難になります。しかし、家族の物語として構成して、登場する人物を限定したため非常に明快になり、映画として見やすくなっていると感じました。

蒋介石に関しては一定程度同情的に描かれていると感じました。

張曼玉が実質的な主役であり、目をひきます。

東京外国語大学の語劇が『宋家の三姉妹』をもとにしていたので、その内容を思い出しながら、見ました。印象に残る台詞が数多くあるとあらためて感じました。


《宋家皇朝》(1997■张婉婷■張曼玉、楊紫瓊、鄔君梅、姜文、金燕玲、趙文瑄、吳興國■『宋家の三姉妹』)
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