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中国文学映画関連 備忘録

关锦鹏《人在纽约》(《三个女人的故事》)

《人在纽约》(《三个女人的故事》)は关锦鹏監督による1989年の映画。

《三個女人的故事》は香港、台湾、大陸からアメリカニューヨークに渡ってきた三人の女性の物語です。趙紅は大陸からアメリカに移り住み,新生活を開始します。しかし、アメリカに母親を迎えようとしながら夫の理解を得られず、悩みます。黃維屏は台湾からアメリカに移り住んですでに十数年になります。すでにアメリカ生活に馴染み、外国人のボーイフレンドもいます。そして、舞台芸術の方面で活躍しようとしています。李鳳嬌は香港からアメリカに移り住み、家族とともにアメリカでレストランを開きます。李鳳嬌は家族の心配を無視して、男性を相手にせず、女性だけを愛します。

女性の立場から、社会のなかで生きる女性のありかたを描き出す、というスタイルをとっています。結婚してこそ一人前、というような見方に対して女性はどのように振る舞うべきか、という点など非常に考えさせられる作品です。

女性だけで集まって盛り上がる場面など、非常に印象に残ります。

また年老いた家族とともに暮らす中国の文化と、家族とともに暮らさないアメリカの文化の差異などが摩擦の原因となっている点も注目に値するように思いました。

遠くから、ニューヨーク全体をうつす最後の場面は感動的です。


《人在纽约》(1989■关锦鹏■张艾嘉、张曼玉、斯琴高娃■『Full Moon in New York』)
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