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中国文学映画関連 備忘録

侯孝賢《悲情城市》

《悲情城市》は侯孝賢が1989年に製作した台湾映画。1945年日本統治時代が終わってから、1949年中華民国が台北に遷都するまでの期間を描いています。二二八事件を描いたことで賛否の的になったそうです。

映画の紹介では、「林家の長老・阿禄(季天祿)の四人の息子たちの生き様をパノラミックに描く。長男、文雄は台北の顔役的存在だが、その才覚に欠け、次男は戦争中の徴用で死んだ。三男は解放後、戦後派らしい生き方をしていたがやがて発狂してしまう。四男は郊外の町で写真館を営み、国民党の進攻に抵抗する友人らに心情的に味方をしている……」というふうにまとめられています。

1989年 第46回 ヴェネチア映画祭 金獅子賞を受賞。

映画の中では、さまざまな言葉が絡み合っています。

物陰からとるショット、アップが少なく、長廻しが多い点などが特徴的です。


《悲情城市》(1989■侯孝賢■李天禄、陈松勇、何瑷芸、高捷、梁朝伟、辛树芬 ■『悲情城市』)
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