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中国文学映画関連 備忘録

竹内好「中国のレジスタンス」

「中国のレジスタンス」は竹内好が1949年5月号『知性』に発表した文章。

林語堂の小説『Moment In Peking』が、日本語に翻訳された時、意訳されたことを通して、日本が中国を見誤っていると指摘しています。

簡単にまとめれば、日本語版では、日本人の悪行が隠されています。日本軍が中国東北などで「密輸と麻薬」を売り、それが戦争を支える資金にもなっていた、という事実も分からないようになっているそうです。結果として日本人は中国の「抗日」を見誤った、とします。

竹内好は林語堂より茅盾を評価すると記していて興味深いです。

また、両極にある人として毛沢東と、林語堂を並べて、両極でありながら抗日という一点において二人は結び付いたということを指摘します。

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