人民中国雑誌社『わが青春の日本』 中国関連の本(日) 2017年11月12日 0 人民中国雑誌社『わが青春の日本』は、戦前日本に来た中国人の方たちが記した回想をまとめたもの。 日中関係を考える上で参考になりました。様々な歴史的背景があるとしても、中国の知日派の日本に対する理解は非常に高く、それにこたえられるだけの努力を日本側がしてきたのかと考えさせられました。 田舎で混浴の温泉に遭遇したことが驚きのエピソードとしてよくあがっていることが面白いです。その他、特高もしばしばはなしのなかに登場します。 廖承志「私の童年」・・・中国注水の知日派の筆頭格 廖夢醒「下駄の鼻緒」 王学文「河上肇先生に師事して」・・・日本の左翼と中国青年たちのつながり 蘇歩青「わが師わが友」 蔡邦華「鹿児島高農での青年時代」 許幸之「東京でかいた一枚の絵」 茅盾「亡命時代の事ども」・・・茅盾日本滞在は有名な話 司徒慧敏「五人の学友たち」 鄭啓棟「研究室での青春」 張友漁「一九三〇年代の留学生活」 韓幽桐「東大法学部研究室での五年間」 甄華「大野さんとその家族たち」 林林「ワセダの森でハイネに酔う」 張香山「文学にあけくれた日び」 杜宣「戦争前夜の青春」 趙安博「私の一高時代」 蕭向前「下宿のおじさん」 孫平化「本屋街がなつかしい」 鄧友梅「徳山で"労工"となって」・・・しばしば『北京文学』にもあらわれる人物 PR