『「作家」茅盾論』「 第5章 茅盾と銭杏邨――革命文学論戦再考」 中国関連の本(日) 2018年02月10日 0 「 第5章 茅盾と銭杏邨――革命文学論戦再考」では茅盾と銭杏邨が論じられています。 銭杏邨は蒋光慈と太陽社を組織した人物。中国共産党に参加、武装蜂起に突き進むことを支持。魯迅、茅盾を批判しました。 著者は、銭杏邨が、茅盾の変化(ロシアのプロレタリア革命への単純な羨望から、中国の現実に対する冷静な認識)を察知して、それを批判したとみなします。そして、銭杏邨の依拠した蔵原惟人などの主張には限界もあったとしつつ、批判されたことによって茅盾の文学論はしっかりと練り上げられた、とします。 蔵原惟人は日本の評論家。日本共産党の立場からプロレタリア文学を後押し。 PR