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中国文学映画関連 備忘録

陈可辛《如果爱》『ウィンター・ソング』

《如果爱》『ウィンター・ソング』は陈可辛が制作した2005年の香港映画。

現在と過去が交錯する恋愛映画。ミュージカルが取り入れられています。

2005年上海,中国のスター女優、孙纳(周迅)と香港のスター男優、林见东(金城武)はミュージカル映画で共演することになります。その映画の監督を勤めるのは、孙纳と深い仲にあり、今では大監督として知られる聂文(张学友)でした。その映画のストーリーは、まるで現在の三人を反映したかのような内容となります。

1995年北京映画を学ぶ林见东は偶然、孙纳と出会います。林见东は監督になりたいと望み、孙纳は大女優になりたいと望みました。二人は助け合い、愛し合うようになります。しかし、孙纳は映画界における成功を勝ち取るため、他の監督たちに靡き、林见东のもとを去ります。 その後、林见东も男優として成功して、2005年、二人は終に共演を果たしました。林见东は孙纳に再び惹かれます。しかし、孙纳は、もうすでにかつての孙纳ではありません。そのため林见东の心は揺れ動きます。林见东は孙纳とともに、かつて二人がともに過ごした北京の家に戻ります。そして、愛し合います。孙纳は林见东に対する思いを再確認します。聂文はそれを理解して、去ります。一方、林见东もまた自分の思いに決着をつけることができたためか去ります。そして孙纳は一人取り残されます。
 
池珍熙が人々の大切な記憶を取り戻させるものとして、興味深い役柄で登場します。

映画それ自体に対する自己言及を含んでいます。映画に関する映画ともいえるかも知れません。

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