平山勉「第1章 満鉄調査の慣習的方法—統計調査を中心として」 中国関連の本(日) 2018年01月16日 0 「第1章 満鉄調査の慣習的方法—統計調査を中心として」は、平山勉による満鉄研究。『満鉄の調査と研究 : その「神話」と実像』所収。 どのような統計の方法を用いていたのか、といった点を丹念に探ったもの。 満鉄の調査機関による統計は、全数調査などを自ら実施するのではなく、他の機関の資料を借りることによって成り立っていたと分かります。それは、日本の官庁の基準には合わず、それが軋轢を生んだ、と推測されています。 満鉄の調査機関の作成した資料はあとからその調査の過程を知ることができないものが多く、問題を孕んでいると分かりました。 過去を研究する場合意識するべき点などを考えさせられました。 PR