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中国文学映画関連 備忘録

『歴史の周縁から 先鋒派作家格非・蘇童・余華の小説論』

『歴史の周縁から 先鋒派作家格非・蘇童・余華の小説論』は森岡優紀による先鋒文学作家に対する研究をまとめたもの。

格非・蘇童・余華を先鋒文学作家としてまとめて、その特徴を分析していく構成となっています。基本的には、蘇童に対する分析が一番多い印象を受けました。キーワードは「周縁」。60年代生まれは、上の世代とは異なり、周縁から中国の歴史と向き合ってきた、といういうような分析となっています。

作風は三者三様なので、面白いと感じました。



以下は目次。

はじめに
第一部 先鋒派のはじまり
第一章  蘇州の少年時代〈蘇童〉
第二章  大人の世界への旅立ち〈余華〉
第三章  「意味」を探し求めて〈格非〉
第二部 先鋒派の文学形式
第四章  虚構のちから〈蘇童〉
第五章  深層の記憶〈格非〉
第六章  文化大革命と六〇年代生世代〈蘇童〉
第三部 先鋒派の周縁
第七章  歴史の周縁から〈格非〉
第八章  新しい「現実」の構築へ向けて〈余華〉
おわりに
付録 「先鋒派」作家インタビュー 
 蘇童訪問録(一九九九年夏)
 格非訪問録(二〇〇五年八月)
余華訪問録(二〇〇五年春)
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